研究センス×

 そろそろ技術士一次試験の勉強をしないと…。何か今年から試験制度が全面改訂らしく、理系の大学卒業しても試験にアドバンテージがなくなりました。最近よく思うのですが、本当に無駄に重ねた学歴だと思う。上司や同僚には工業高校卒や専門卒や高専卒の人が結構いますが、自分なんかよりよっぽど仕事はできます。まあ、そもそも生物化学(工学士)→情報科学(修士(理学))と言う学歴が両方とも役に立つ会社なんてねェだろと思いますがw 今のところ学歴で役に立ったのは危険物取扱者の甲種だけ。それでも受けようと思えば小学生でも乙種を合格すれば受験資格は得られるわけですが…。まあ社会一般では学歴の高さが給料の高さに影響するので(それでも私の場合院卒で給料は貰ってない)、行かなかったら行かなかったで大いに後悔してるでしょう。とは言え、学生の6年間で学んだことより、社会人の3年で学んだことの方がよっぽど面白いし役に立っている。何て言うか、研究が好きなだけで向いてなかったんだね。最近それがよくわかった。施設の装置の運転の効率化のためのデータ取りとかやってみるといろんな知識が入ってきて、すごく面白い。最先端の研究を最新ゲームに例えるならば、今の仕事はレトロゲームとかに近い。自由度が低い分、フレーム単位の調整とかを考えるわけですね。まあ最先端の研究でも『レトロゲーム』的手法を使えないわけじゃないですが(むしろ使うべきだろう)、パワープレイができてしまうゆとり仕様だったりするわけだ。バイオ系の実験がピペット土方なんて言われる所以ですな。私が学生時代にやってた研究も、とにかく数をこなすパワープレイでした。本来は頭の良さでカバーするべきなんでしょうが、当時はそういう方法を思いつかなかった。とは言え、運は良かったと思う。もし運良く研究が大当たりなんてしてたら、今頃博士が100にんいるむらで吊ってるかも知れません。

 研究に『向いていない』と分かったことが学生生活での収穫と思うとするか…。


・生物系の学生は生命科学に見切りをつけろ ~専攻ロンダのすすめ~
・たとえ死んだとしても生命科学の研究者を志してはいけない