ある意味SFですな

 最近の相棒は脚本が実験的と言うか何と言うか、個人的には面白いから好きなんですが、微妙に甘いところがある。まあ話の内容ではなく、設定の方なんですが。実験器具の器具の並びとかは昔よりマシになっているのですが、それでもやっぱりありえないところはありえないんですよね。開放厳禁そうな部屋での液体窒素の取り扱いもそうだし(北大の事故以来、エレベーターの同乗厳禁など扱いがいろいろと厳しくなっている。まあドラマでは結局は自殺だったんですが…)、部屋の換気装置が壊れることを想定しているかのごとく存在する移動式の排気装置とか、青酸ガスが発生してるかもしれませんと言いつつドラフトすら存在してないと思われる前処理室とか。あの部屋で毒ガスが出るような実験は頭のネジが数本飛んでないと無理だと思います。と言うか、やってる研究からすればどう考えても液体窒素か液体ヘリウムしかありえんだろ。

 と言うところで、主題ではないどうでも良い設定のところでSFを感じてしまうのはある意味職業だと思う。