分からない人は中途半端に科学に関わらない方が良いと思うんだよね

 最近、また読書をする時間が確保できたので、図書館から適当に本を借りてきたのですが、何と言うか内容が酷過ぎる…。
books.google.co.jp
 この本なのですが、なんて言うか真面目に勉強している理系をバカにしてるのかと思うほどひどい内容。量子力学の解釈が根本的に間違っている。金払って買ってたら確実にブチギレている。



noexit.jp
 一応、筆者のサイトもあり、そこのコラムの内容とほぼ同じなので突っ込みを入れよう……、と思って文章を数行書いて検索掛けたら、先に的確にちゃんとツッコみを入れているサイトがあった。やっぱりこの内容じゃツッコまざるを得ないわな。
二重スリット実験
・波の性質と粒子の性質が同時に現れてはならないとする証拠なき暗黙の仮定をコッソリと置いている。
・この実験に使えるセンサでは検出できないものもあるのに、センサが反応しないと何も存在しないと決めつけている(例えば、ニュートリノを検出するにはカミオカンデのような巨大な施設が必要=現代科学では万能センサは作れない)。
・この実験で必要とする波の性質を正しく理解していない(「ものすごく細くて小さい波」では干渉できない)。
・何でも「未知の現象」で片付ければ良いと思ってるから、どんな珍説も無批判に受け入れる。
・現実と食い違った干渉条件を設定しているため、粒子同士、あるいは、粒子と「ナニか」の干渉という有り得ない現象を想定している。
量子力学的な測定を日常的な観測と混同している。
・確率解釈が波の実在性を否定していると勘違いしている(波の実在性については議論の余地があるが、確率解釈は波の実在性を肯定も否定もしない)。
・以上のような誤った仮定に基づいて「説明がまったくつかない」と言っておきながら、後で説明のつく学説を紹介した時に自らの誤った仮定を訂正しないし、間違った結論を導いた原因を考察することもしない。
多世界解釈について、ありがちな誤解をしている。
そもそも、根本的に科学を誤解しているのではないか。
 もう、自分が言いたいことを全部書いていてくれていてスッキリ。

 何と言うか、文系で量子力学で薀蓄述べてる人って前時代的などうでも良いような議論に終始してる感じがするんだよね。この本は内容が間違っているから、明らかにその議論以下なんですが…。