あれ?酸化鉄って硝酸に溶けないの?
今日の仕事中に一つ疑問が生じた。容器の洗浄を希硝酸を使ってやっているのですが、どの程度薄めても使用できるのか、洗浄にどのくらい時間がかかるのか、そもそも本当に洗浄できているのか疑問になったので、目に見えるくらい茶色く汚れている『何かの部品』を丸2日間浸け置きしていたところ、全くきれいになってなかった。希硝酸の色すら変わっていなかった。と言うことは、今まで酸洗浄していた容器は洗浄できてなかったってことですか?今までの金属分析で、そこまで汚れた検体はなかったものの気持ちの良いものではない。
とりあえず、溶液を変えてみたところ塩酸で『何かの部品』の汚れはものすごく落ちた。しかも、ものの5秒ほどで。とは言うものの、塩酸の浸け置きだと蒸気が飛び、そこらの金属部分が錆びるのが目に見えているので使えない(実際、塩酸を保管している棚が蒸気で錆びまくってる)。硫酸もできれば使いたくない。
で、何とかいい方法はないかとググってみれば、どうも酸化鉄は硝酸では溶けないみたいだということが分かった。マジ?塩酸はあんなに溶けるのに?価数の問題とか?ちょっと標準作業手順書の容器の洗浄の部分を改訂しないとな。
洗浄したいだけなら還元剤を使うのが良いようです。